小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

アルベルゴ・ディフーゾとは

村の集落で廃墟になった建物や空き家を改修して復活させた施設。リセプション、部屋、食事スペース、共有スペースが、村のなかで分散しているスタイルをアルベルゴ・ディフーゾと呼びます。
イタリアも少子化や他地域への移住が進んでいます。それをアルベルゴ・ディフーゾで村を復活させるイタリアならではのスタイル。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

歴史を物語ような“おとぎの世界”

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

ここ中世時代に造られた村は、石のひとつひとつが歴史を物語ような“おとぎの世界”

細い路地に立ち並ぶカーザコローニアと呼ばれるトスカーナスタイルの石積みの建物の一棟貸しに滞在し、緑に囲まれたアパートのテラスや母屋の庭園で食事をする。暑い日には丘のいちばん高いところにある、緑のインフィニティ・プールで過ごし、春や秋には、農道を散歩したり庭園でぼんやりのんびり贅沢な時間を過ごす、トスカーナの休日。

マウロとロージが移り住み、過疎化していた村を手入れし、立ち直らせました。いまのオーナーは娘のシモーナさんです。

緑豊かな自然に囲まれた丘に立つ小さな村ぜんぶが滞在先。この村に滞在するということは、彼らのお家に遊び行くようなものです。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅
小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

村に到着するとアルベルゴ・ディフーゾのオーナーであるシモーナが迎えてくれ、まずは一休憩と、コーヒーでブレークタイム。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

シモーナと接していると、言葉が通じなくても分かり合えてしまうのが不思議です。
「人と接するのが好きで、この村が好き。ここに来られる方々は、わたしたちの大切なお客様です。」
そんな彼女の気持ちが伝わってくるからでしょう。友人のように温かく迎えてくれ、緊張していた心もほぐれていきます。

緑に囲まれた風景でのんびりとくつろぐ

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

歴史を感じさせる茶色の石積みと、そこに映える草木の緑のコントラストが、いかにもトスカーナらしい風景。ゆったりと過ごせる「自然」という名のラグジュアリーな旅の始まりです。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

チェックインを済ませ、村を散策していると坂があります。村一番の高台に出ると、まるで自然と一体になっているようなプールと、空と森の風景が広がります。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

プールサイドにいると、心地よい風が、庭園で育てられているラベンダー、ローズマリー、セージなどのハーブの香りをふんわり届けてくれます。

プールの隣では、季節の野菜が土から顔を出し、オリーブの木が木陰を作り、マウロお父さんが手塩にかけた菜園はオーガニックで栽培しています。畑で採れた旬の食材を生かした料理を楽しむのも醍醐味のひとつです。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

本日の料理に使う分の野菜をマウロお父さんが収穫。バラの季節はローズウォーターを作っています。(この写真の時期は6月)

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

アヒルが主人のような顔をして歩き回っています。近寄ってくるので要注意。他にウサギとニワトリ小屋もあります。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

春に芽吹き、夏に花を食べ、秋に熟れた実をジャムにし、冬は保存した果物やお野菜を頂く。植物は、まるで四季と自然の魔法にかけられたようです。
そしてわたしたちも、四季のサイクルで生活をしています。(シモーナより)

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

母屋の庭園では太陽の光を燦々と浴びたハーブの群生が元気に育っています。料理になくてはならない、貴重な食材です。緑の庭園の合間には、テーブルがあり、好きなところでくつろぐことができます。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

夕食のあとは、ほとんど車の通らない自然に身を置き、星空を眺めながら静寂の時を楽しむのも良いでしょう。
チェックアウトしたあとも、しばらく余韻に浸り「またシモーネに会いに来よう」と思ってしまう。次の旅先も、やはり「ここ」かもしれません。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

豊かな恵みを味わい尽くすお料理

広い空間の真ん中には木製の長テーブル、きれいに磨かれた調理器具、石製のアンティックな水道、キッチンに置かれているひとつひとつに、オーナーの愛情を感じます。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

今回、私たちがいただいた食事はこちら。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅
小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

こちらの村の集落には1件のレストランがあり、元々マウロお父さんが経営していたレストランですが知人に譲り今はオーナーではありませんが、ここも人気のレストラン。
シモーナの食堂とつながっているので、お隣のレストランで召し上がることもできます。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

豊かな恵みを味わい尽くすクッキングレッスン(リクエストベース)

コーヒーを飲んで一息ついたら畑に移動し、マウロお父さんが育てたオーガニックの野菜を使う分だけ収穫します。キッチンに戻ったら、旬の食材をたっぷり用いたレッスンの開始です。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

例えば、この日のメニューはトスカーナで採れたブルーベリーを練り込んだ紫色のカペラッチに、セージとバターのソースで和えたもの。カヴァテッリというそら豆のようなショートパスタに、地場で採れたキノコのソース和えたもの。ドルチェ(デザート)は、小麦粉を一切使わない、濃厚でフワフワなチョコレートケーキ。ときどき、マウロお父さんもレッスンに参加してくれます。

見るだけじゃなく、実際に手を動かしてこそ、料理は楽しい。とはマウロ父さんの弁。まったくその通りです。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅
小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

中身はリコッタチーズにほうれん草を練り込んだもの。カペッロ(帽子)のような形なのでカペラッチと呼ばれます。カペラッチの形は、いろいろで構わないからと言われ、バリエーションのあるカペラッチのできあがり。喉もとを通ったあとに、ふんわりとブルーべリーの香りが残ります。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

ご自宅に招かれたような温かい雰囲気のなか、父と娘が真剣に料理作っています。
カペラッチに合わせるソースは、セージとバター。セージは母屋の庭園に生えたいたもの。葉一枚がとても大きく、フリット(天ぷら)にしても美味しい。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

きのこを煮詰めたらカヴァッテリを絡めます。もちっとした食感のパスタに、深みのあるキノコの風味が口に広がります。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

小麦粉が一切入ってない、グルテンフリーのふわふわなチョコレートケーキ。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅
小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

味はもちろん、心の込められた愛情も「美味しい」のなかに含まれています。

ワインとともにお料理を堪能してすぐにフィレンツェへ帰るなんてもったいない。村ののんびりした時間と自然のなかに身を置いて、ひとときのトスカーナの休日を楽しみましょう。
*料理レッスンは日帰りでも可能です。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

シモーナさん

家族全員でアルベルゴ・ディフーゾを運営し、クッキングレッスンもしています。でも、お客様を迎えることは、わたしの情熱そのもの。仕事ではないわ。

料理は、この村のレストランで料理長をしていたお祖父さんとお父さんから習いました。以前は家族でレストランを経営していましたが、数年前に手放しています。そうすることで、お客様への対応に集中でき、家族伝授のトスカーナのレシピをお客様へお伝えできるからです。

どうすれば楽しんでもらえるだろうかと、色々とアイディアを練ってくれ、心と心が触れ合える温かい時間を過ごすことができるでしょう。それはまるでイタリアにもうひとつの親戚の家があるようです。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

アルベルゴ・ディフーゾのお部屋タイプ

*アパートメントスタイルのお部屋

アパートメントスタイルのキッチンが備え付けられている部屋は広々として、それぞれにプライベートのテラスがあります。歴史を感じる調度品や、田舎らしいキッチンなどに囲まれながらも、滞在を快適にする設備も整えられています。ハイシーズンは早めのご予約が必要です。

■カント・アル・ソーレ(2名様)/おひとり様滞在にもお勧めのお部屋。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

■カント・アラ・ルーナ (2名様)/ツイン可能

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅
小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

■ラ・カステッラーナ(2名様)
1階のソファはソファベットにもなるので4名宿泊可能。木製の急な階段がある2フロアのアパート

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅
小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

■リッラ(2名様)/ダブルベッド対応

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅
小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

■2025年から予約可能なベッリーナ(2名様+1名様。中二階にシングルをひとつ準備可能)

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

こんな素敵なアルベルゴ・ディフーゾ、シモーナ家族の心こもったおもてなしの宿に泊まってみませんか。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

*地産地消のローカルなスーパー

最寄りの駅から徒歩数分のところに、その土地で生産された農産物をその土地で消費する「地産地消」のローカルスーパーがあり、近郊の農家で採れたものを即売しています。お迎えまでの時間お買い物ができます。どんなものが売っているか?ブログをご覧ください。イタリア生活気分が味わえます。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

滞在中のアクティビティ <別料金>

*アレッツォへ日帰り旅行 アレッツォのブログ記事はコチラをクリック

最寄りの駅からは、ライフイズビューティフルの舞台にもなり、骨董市でも有名な、中世の高台の街、アレッツォまで電車一本で行くことができます。最寄りの駅から30分に一本ほどの本数で、所要時間30分。

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

*トリュフ狩り
秋から冬にかけては、トリュフ狩りや、鳥のさえずりや葉が黄色や赤に色づく森の中を歩き、近くの村や教会まで散策するアクティビティも加わります。
*村への散歩 

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅

トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾに泊まる旅
サンプル日程2泊3日

1日目 13:00頃 フィレンツェ駅にて日本語アシストと待ち合わせ
又はフィレンツェ駅近郊のホテルの場合はロビーで待ち合わせ。
フィレンツェ駅出発。ローカル線にて約1時間  
*列車内にて滞在中のオリエンテーションをおこないます。

14:00頃 最寄り駅 Montevarchi駅到着
徒歩にて地産地消のローカルスーパーへご案内(約7~10分)
*日曜・イタリアの祝日はお休みとなります。
アルベルゴ・ディフーゾの方がお迎え
*日本語アシストとはここで解散

アルベルゴ・ディフーゾ到着(約20分)
チェックイン後、フリー
ディナーはアルベルゴ・ディフーゾにて(3品)
*庭で収穫したお野菜中心の前菜各種
*プリモ(パスタ類)もしくはセコンド(お肉類)のどちらか
*ドルチェ
*水
<アルベルゴ・ディフーゾ 泊>
2日目 アルベルゴ・ディフーゾにて朝食
終日、フリー
<アルベルゴ・ディフーゾ 泊>
3日目 最寄りの駅へ送迎

小さな村が旅先となる、トスカーナの休日 アルベルゴ・ディフーゾの旅
2泊3日料金 2名様以上

料金適用期間:2024年8月01日~2024年11月30日

2名様1室の場合 72,000円(おひとり様)
1名様1室の場合 103,000円(おひとり様)

2泊3日に含まれるもの

その他

  • *滞在中の最寄り駅送迎:往復30ユーロは直接お支払いください。
  • *航空券代金は含まれておりませんが、ご依頼の際はお気軽にご相談下さい
  • *フィレンツェのキッチン付きやローマ、ベネチアなど他エリアへの追加アレンジできますのでお気軽にご相談下さい。